近年、腸内環境と精神的な健康が密接に関わっていることが分かってきました。特に、うつ病の治療において腸内環境の重要性が注目されています。一方で、治療に用いられる薬が腸内環境に与える影響や、乳酸菌の活用による可能性についても議論が進んでいます。この記事では、科学的なエビデンスを基に、腸内環境とうつ病の関係性、乳酸菌の役割、薬の影響について考察します。
腸と脳の密接な関係――腸脳相関とは?
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、脳と深く関わっています。この腸脳相関(Gut-Brain Axis)により、腸内環境が脳の機能や精神状態に影響を及ぼすことが分かっています。
腸内細菌と神経伝達物質
腸内細菌は、私たちの気分に影響を与える神経伝達物質の生成に関与しています。たとえば:
- セロトニン: 幸福感やリラックスをもたらす神経伝達物質の約90%が腸で生成されます。
- ドーパミン: やる気や喜びに関与する神経伝達物質。
腸内環境が乱れると、これらの物質の生成が低下し、うつ病などの精神的な不調を引き起こす可能性があります[1]。

うつ病と腸内環境の関係
腸内環境が乱れることで、精神的な健康が損なわれるメカニズムは以下の通りです。
腸内細菌の乱れが炎症を引き起こす
腸内で悪玉菌が増加すると、炎症性物質(サイトカイン)が生成されます。この炎症が脳にも影響を与え、うつ病の症状を悪化させる可能性があります[2]。
腸漏れ(リーキーガット)
腸内環境の悪化により、腸壁のバリア機能が低下すると、未消化物や毒素が血流に漏れ出します。この状態が「腸漏れ」と呼ばれ、脳や全身の健康に悪影響を及ぼします[3]。

薬の役割と腸内環境への影響
うつ病治療に不可欠な薬ですが、腸内環境に影響を与える可能性も指摘されています。ただし、薬は適切に用いれば症状の緩和に重要な役割を果たします。そのため、薬の使用と腸内環境のバランスを考慮することが大切です。
抗うつ薬と腸内環境の関係
一部の抗うつ薬(例: SSRI)は腸内細菌に影響を及ぼす可能性があります。研究では、抗うつ薬が腸内細菌の構成を変えることで、善玉菌の減少や腸内フローラの多様性の低下を引き起こす場合があるとされています[4]。

乳酸菌による腸内環境改善とうつ病の改善
乳酸菌は腸内環境を整えるだけでなく、うつ病の症状を改善する可能性があると注目されています。
乳酸菌のメカニズム
- 腸内フローラの調整: 善玉菌を増やし、腸内バランスを整える。
- 炎症の抑制: 腸内で発生する炎症性物質を減少させる。
- 神経伝達物質の生成促進: セロトニンやドーパミンの生成をサポートする。
科学的エビデンス
- Lactobacillus helveticus と Bifidobacterium longum を含むプロバイオティクスがストレスを低減し、気分を改善する効果が確認されています[5]。
- 乳酸菌の摂取により、腸内環境を通じてうつ病の症状が軽減したという研究もあります[6]。

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引用文献
- Cryan, J. F., & Dinan, T. G. (2012). Mind-altering microorganisms: the impact of the gut microbiota on brain and behaviour. Nature Reviews Neuroscience, 13(10), 701-712.
- Bischoff, S. C., et al. (2014). Intestinal permeability–a new target for disease prevention and therapy. BMC Gastroenterology, 14(1), 1-25.
- Kelly, J. R., et al. (2016). Transferring the blues: Depression-associated gut microbiota induces neurobehavioural changes in the rat. Journal of Psychiatric Research, 82, 109-118.
- Rogers, G. B., et al. (2016). From gut dysbiosis to altered brain function and mental illness: mechanisms and pathways. Molecular Psychiatry, 21(6), 738-748.
- Messaoudi, M., et al. (2011). Assessment of psychotropic-like properties of a probiotic formulation (Lactobacillus helveticus R0052 and Bifidobacterium longum R0175) in rats and human subjects. British Journal of Nutrition, 105(5), 755-764.
- Rao, A. V., et al. (2009). A randomized, double-blind, placebo-controlled pilot study of a probiotic in emotional symptoms of chronic fatigue syndrome. Gut Pathogens, 1(1), 6.